口だけですから
机上の空論は通常、説得力があまり無く、経験や実績、具体的な実体に裏付けられた話には深い説得力があります。しかし、説得力それ自体がある種の技術や才能によって強調されすぎてその話の背後にある実態が分かりづらいということもしばしばあります。
実体無く、説得力が肥大化しすぎた例が詐欺と言えるでしょう。具体的な被害が伴わなかったとしても、沢山の人が根拠無き言葉に振り回されるように言葉が独り歩きすることもあります。また、言葉とそれを語った本人とのギャップが大きくて大きな衝撃を受けるということもあります。特に過大な表現は振り回された人達をがっかりさせるような状況を作り出すことでしょう。このような状況を作り出した人のことを「大言壮語だ」とも言います。要するに口が達者、大げさということです。
どんなにすばらしい話やアイディアも具体化されなければただの話です。それが実現されていることに越したことはありませんが、実現に向かって実行に移されているかどうかが重要に思います。
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