夫婦が共依存
"夫婦仲良く力をあわせて" という光景は微笑ましいものがあります。時として、協力関係が互いの可能性を塞ぐような依存関係に摩り替わることがあります。「夫婦なら依存してもいいじゃないか」という見方もあろうかと思います。たしかに、その関係がうまくいっている間は確かにそうかもしれません。一旦、その関係が崩れるとそれまでの依存の歯車が狂い、不足の不自由をもたらすかもしれません。いわゆる共依存という関係です。
本当の支えあう関係で培われる協力関係はたとえ関係が解消されることがあったとしても、それまでの関係は無駄になることなく、前向きな再出発を可能とするものです。
自身のパートナーとの関係は…
… 発展的な協力関係で互いに成長している。
… 互いを高め合い精神的な自立を確立に向かっている。
… 空気のような存在である。
… 歪みを解消できず、依存関係も解消できない。
… 互いに、或いは一方の自由意志を否定しつつ共依存している。
… 互いに、或いは一方の可能性を共依存で塞いでいる。
現在の関係が共依存なのか、発展的な協力関係なのか、その目安になるかと思います。お互いの自由意志と可能性をもし潰しているとするならば、その関係は心を殺す関係になる危険性をはらんでいるかもしれません。
深刻な依存関係解消の糸口はあるのか? 依存関係を引き起こすものには、一例として、互いに共通した心の傷があり、2人を引き寄せたひとつの要因になっている。というケースがあります。その場合、互いに共通して持っているトラウマを解消することで解消に向かうこともあるでしょう。また、依存が解かれるとともに、しこりなくそれぞれの人生を再出発するといったケースもあります。
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※ 本内容は出版を意図して執筆したものをそのまま公開しております。
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