裸の王様 (1)
Hは早速会議を招集し主要メンバーを集めた。Hは妄想の中にいた。Hはその案件の難易度のことを意識していなかった。主要メンバーたちはHの色眼鏡を通した案件の説明を聞くこととなる。なぜか、主要メンバーたちにはとても魅力的な話に聞こえた。それは主要メンバーたちの得意分野に属しているようであったからだ。主要メンバーたちのスキルを遥かに上回っているという点を除いては...一部の人が不審に思って鋭く突っ込むも、Hには聞こえていないようだった。その後、主要メンバーたちが役員クラスの人物に意気揚々とその件についてかなり前向きな発言をしている姿があったようだ...
以上のような、また、これに近い裸の王様の尻を拭くのに大変な思いをしたという経験をした人はきっとその時の裸の王様を以下に当てはめてダウジングを試みるのではないかと思います。
そこにいる裸の王様は自分自身の…
… 現実から逃避して夢を見ていたい。(ナルシストとして)
… 本当の姿を内心自覚しているがそれをさらけ出す勇気がない。
… 本当の姿を知らない。
… 等身大の姿を隠すのに必死である。
… 問題に対する周囲の人たちからの指摘を理解する能力を持っていない。
… 自分自身の問題に向き合う機会から逃げる能力に長けている。
… 問題を強制的に自覚させられた場合、自我崩壊して廃人化する恐れがある。
夢心地で眠っている人を強制的に起こすことは控えましょう。根拠がなくても信じたいものがあるかもしれません。確信している世界観が強制的に崩壊するとそれと共に自己を維持できなくなる場合があります。
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本書の使い方
※ 本内容は出版を意図して執筆したものをそのまま公開しております。
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